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にっきっぽい。
Posted by - 2024.11.22,Fri
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Posted by このはら柚子 - 2010.03.03,Wed

・固定電話が唐突に鳴り響いたのは、日付がもう月曜に変わって随分経った頃合いのこと。
寝入り端のモヤモヤを振り切って受話器を取り上げてみれば、ほんの一瞬の間を置いて受話器を置く気配が伝わって来たまみで後はお決まりの不通音が繰り返されるのみ。携帯への着信なら百歩譲るとして、これが固定電話にとなると肝を冷やすので勘弁してほしい……と思うのは決して健康状態に懸念無しとは言い難い親族が遠方に居るから、なのかもしれないけれど。
何につけてもせめて深夜ぐらいは非通知でのコールは出来ない仕組みになってもいいんじゃないのかねぇ、なんて風にも。掛ける方も腹を括る必要が出てくるだろうし、その結果がこれならまぁ百歩譲って水に流すから。
でもなんのかのでお持ち起こせば月イチぐらいのサイクルでこれまでにも何度かあった気がするんだよなぁ、こういうケースって今までにも。

・何かと立て込んでいたし昨初秋に始めたCoD4がまだまだ遊べる感じだったので年末の発売以後も見送っていたけれど、間もいいしここらでそろそろいいかなと思い立ってMW2をいよいよAmaozonさんでポチるのこと。折しも国内版新品のお値段が程良くこなれてくれていたし。

・で、今か今かと待ってはいても、このタイミングでなかなか手許に届かない罠。
夕方に注文確定したら翌午前中には届いていたっていういつものマジックっぷりはどうした……と思っていたら翌日どころか結局到着まで中三日ぐらい掛かってる有様で、追跡記録を見てみれば何故か一度荷物が大阪に飛んでいるように見える罠。千葉発送の神奈川着なのになんでまた……と思っていたら、どうやら人気商品の場合は市川での処理がそのまま堺に飛ばされて直接の発送はそっちから行われている、なんて内幕が漏れ聞こえ。そう言われれば納得は行くし、いやでも三件も立て続けに同じパターンに陥ると流石にもどかしいと思わないでもなく。
こんなことならいっそ一つに梱包纏めればよかった……よくよく考えたら、いや何故まとめなかった自分。

・さておき、MW2に移行する前にとりあえずここらで一度CoD4の私的纏め。
なんのかので結局スナイパー傾向高めでメインはBarrett、M21、M4A1+M203で、サブはM4A1、MP5、P90、AKS47U辺りに落ち着いて……と偶に使うことはあるけど概ねサブにハンドガンの類を入れてないのはPark2にオーバーキルを入れることが前提であり、ハンドガン自体を使いこなせる自身がてんで無いから。
あとはなんといっても狙撃主体の立ち回りをしていると背後を取られたり咄嗟の遭遇の際にやっぱり瞬間火力が欲しいことを痛感したから。そしてその辺りに纏わる更なるフォローとして忘れちゃならないクレイモア。
サブには基本サイレンサーを装着、メイン用のオプションはスナイパーライフルの場合は結局デフォルトの高倍率スコープにしておくのが結果オーライということも経験から。本体は何を使うにしてもACOGは自分にとってはやっぱり微妙に中途半端なものとしか思えなかったりも。裏腹にドットサイトの比類無き有利性には異を唱える余地無し。それこそズルいと言いたくなるほどの使い勝手の良さだわアレは。
中途半端と言えばM14で、本来ならメイン枠のM21の代わりに入れたい所ではあるけれど、結局一発の重みと遠射性能を取ることに。中~近距離でズドンズドン撃ち込めると楽しいのだけれど、大抵の場合楽しいって言える前にフルオートでバラ撒かれて返り討ちに合うし。
LMG枠としてM249辺りを偶に使ってもみるけれど、同じ状況でもM4A1で走り回る方がキル数稼げるのがなんとも複雑。
ショットガン枠はどれを選んでも結局モノにならず。瞬間火力は申し分ないけれど流石にシビア過ぎ。あれを使いこなせるのは本当に上手い人限定であり自分はその域に達せそうにないとしみじみと。

・いやでも本当に上手い人は呆れるほど上手くてぶつかり討ち倒されるたびに身の程を知らされること幾度となく。さりとてその辺り踏まえた上で適性特化していけば自分自身も1ラウンドにキル数二桁台、連続8キルなんてスコアにも手は届くことは分かったし。逆に負けが込む時は底無しになるけれど、それでも楽しい、うん楽しいぞFPS。

・にしてもよもや今更自分がこれほどゲームやるとは思ってもみなかったとしみじみ実感。
FPSと言えばPCでプレイするのが大前提っていうイメージが強くて、そうなるとハードに対する気遣いがひっきりなしに求められそうって辺りにどうにも躊躇したままになっていたけれど、今日びのコンシューマーならそんな懸念も大幅に払拭されていたという。いやもうほんとありがとう、XBOX360。

・いよいよ本格的に暖かくなってきたかと思ったら今度は寒い。まだまだ微妙なコンディションも相まって、それこそここに来ていっそ冬眠でもしてしまいたいぐらいの心地。もう三月だというのに。そしてよく降る。

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Posted by このはら柚子 - 2010.02.28,Sun

リリマジ当日を乗り切るまで張ってたものが抜けたのか、或いは乗り切ったことでようやく冬が終わった心地を得てしまったせいか、とにもかくにもパフォーマンス大幅低下中。
イベント直前の2月半ばまでバタついていたせいで手つかずだった諸々をひとまず片付けつつ、とはいえ日々どうにか乗り切るのが精一杯っていうか。まぁぶっちゃけどうにも体調が芳しくないって話。それこそ感覚的にはあと一歩で倒れそうで、さりとてそのギリギリ手前で引っかかっているような状態が延々と。
うーん、やっぱり何かにつけて毎年この時期はどうにもならない感じ。

・まぁ概ね花粉の影響であることは間違いないのだけれど、のみならずここに至っては悪天続きも作用しているのかも、ってな気配が漠然と。
花粉症の症状以外に、下腹部左側付近から鈍痛めいた違和感が一週間近く続いて、それ自体は胃腸のどこかしらが弱っているんじゃないかと見当を付けてはみたものあまりにも続くのでこりゃ穏やかじゃない……と思っていたら実は鈍痛の芯はその更に奥の腰というか股関節辺りにあったという。
で、雨降りの合間を縫ってロードバイクを駆り出してひと走りして来たら途端に痛みが緩和されたから驚かざるを得ないっていうか……とどのつまり運動不足はやっぱり宜しくないなぁ、という話。いやまぁ、決してそれで全てがどうにかなるって訳でもないけれど。

・にしても花粉は花粉で厄介。いくらかでも取り込んだだけでもう体内で炎症起こしまくっているのか、とにかく終始熱っぽくて、覿面に効き目のある薬を使うと今度はそっちの副作用めいた辛さが出てきて板挟み的。
のみならず露出している目元鼻筋はかぶれてくるわ、挙げ句に顔全体が腫れぼったいような感覚に終始付きまとわれまくりだわ。定番の鼻水鼻づまり、目の痒みに至ってはそれこそ言わずもがな。

・時計とあとは天気予報、双方と睨めっこしつつ、結局は決行する形で急遽深夜の萌え語り……とこれは未だ張った気が続いていた先日の話。双方ハマりジャンルの即売会参加直後の熱気も冷めやらずで、とどのつまりはうんビョーキだから仕方がないという結論に。

・前作とは裏腹に発売直後にあまり芳しい話が聞こえて来なかったこともあってついぞ購入以来詰みっぱなしだったものの、とはいえいざ紐解いてみたらさほど悪い心地もしなかったので「とある飛空士の恋歌」をひとまず読み進めつつ、さりとて俄に気になるタイトルがあったのでちょいと浮気をしてみたら何やら既視感のある人名の羅列に少なからずの抵抗を覚えてしまって頓挫、気を取り直すべく更なる浮気を重ねて同じタイミングで買い込んでいた「パララバ」を読み始めてみたらこれがのっけからなかなかよい感じ……といったここ最近の読み本事情。
とりあえずこれが終わったら「ゼロ年代SF傑作選」。ようやく読めるよ俺はミサイル。

・読み本と言えば、立て込んでる最中に読んだ「あまんちゅ!」が2巻に入っていよいよこなれてきた感じでよし。
1巻の時点ではまだ色々と手探り状態というか、どこか前作「ARIA」のイメージが枷になっているような印象否めなかったけれど、ここに来ていよいよ安定感と共にならではの味わいがじわじわと確立されてきた感じ。
ダイビング部が本格的に動き始めて面子が出揃ってきたのがやっぱり効いてるのかも……そしてデジタルフレームのエピソードで作品としてひとつ突き抜けた感が。

Posted by このはら柚子 - 2010.02.25,Thu

これまたようやく観に行って来たので感想。
原作は「~憂鬱」がすっきり纏まっているっていうか、ぶっちゃけハルヒの物語自体が1冊目の時点ですっきり纏まっているように感じてしまったので実質続刊未読。よって本編の原作ノベルも未読。アニメの方は見てるけど。

さておきいざ本編。それこそバンド編成の楽器演奏のような下りこそ無いものの、映像表現的にはこれぞまさに京アニの集大成と呼ぶことを躊躇わせないほどの突き抜けっぷりで、その冴えっぷりたるや観ている最中にある種の酔いを覚えてしまうほど。
それほどに瑞々しく描き込まれた人物のさりげない所作、細密極まりない情景の数々、それら全てがこれでもかってほどに丹念に作り込まれ、折り重ねられる様は、まさに世界を一つ現出せしめるかの如きでいちいち唸るしかない円熟っぷりが伺えてよし。

とはいえ、それほどの美麗なシーンが続きはしても、3時間に及ぶ長尺の半ばを過ぎていくらかの辺りまで物語に大きな動きはなく、伴って比較的静かな、言ってしまえば淡々とした場面が主人公のキョンのモノローグと共にひたすら続く(つかもうほんと杉田智和喋りっぱなしなので好きな人は絶頂たまらんはず)ので、敢えて言うならその辺りが難点と言えば難点かも。
自分も正直ダレを感じない訳ではなかったし、よって時折襲う睡魔の介在も否定出来ず……とはいえ、これについては当日自分の体調が思いがけず芳しくなかったことも作用してたように思うので、印象にいくらかバイアスが掛かっているだろうことをひとまず付記。

ただ在る程度を過ぎて、文字通り状況が核心へと向かうべく大きくうねり始める辺りからは、先述の凝りに凝った映像表現っぷりも相まってまさに目が覚めるほどの引き込まれっぷり。
かくあるべしと求められたままに猫被りに徹していた朝倉が俄に本性の片鱗を覗かせる瞬間しかり、押し潰されて割れた窓辺からキョンが空中に放り出されるシーンしかり、キョン×キョンなクライマックスしかり、そして雪が舞い落ちる屋上でキョンが長門と向き合う1シーンしかり、ここでも先述の京アニクオリティはまさに大炸裂と言った感じでいやもう魅せてくれるのなんのって。

但しそういう映像的な見応えを以てしても……否、存分に見応えあるものだったからこそ作品そのものというか、エピソード全体に対する印象については非常に複雑なものだったと言わざるを得なかったりも。
とどのつまり今回の劇場版のエピソードっていうのは、長門という本来なら脇役に徹するべくその役所を用意された少女が、本来のヒロインであるところのハルヒのみが扱うことを許された全能の力を盗みとり、自らの想いを旨に再構築を果たした世界の是非を主人公・キョンに求めるっていうもので、更に言えば世界丸ごとに併せて天秤に掛ける形で差し出した自らの恋心を、それを元に彼女自身が創り出したif世界諸共打ち砕くことが出来る鍵をも予め自ら用意した上で、思い人たるキョンに最終的な選択を委ね、その判断を甘んじて受け入れる……言うなれば「相当思いきった手を打って自ら立てたフラグを恋する相手にわざわざへし折って貰うまでを描いたエピソード」な訳で、なんというか諸々の作りが繊細極まりない分その切なさもひとしおどころで済まないっていうか。

のみならず、自我に目覚め恋心を抱くまでになった長門自身に対して、キョンは彼女のそういう変化を一種の成長と認めてそれを歓ばしいことだと表明し、にも関わらず結局の所は本来の世界=ハルヒの方を選択するっていう結末もまた切なくて、同時に歯がゆい。
ていうか終盤のキョンの言動にはそれこそ部分的に矛盾と取れるほどのある種の優柔不断っぷりすらも伺えてしまう訳で、これが観ていてどうにもヤキモキさせられるというか見終えた後もモヤモヤを残してくれるというか。

でもって止めとばかりに長門自ら歌うアカペラのエンディングテーマがまたズルくて、その詞たるや例によって劇中ではほとんど言葉を発することのない長門自身のまさにその思いを吐露するようなものだから、これがどうにも破壊力満天。いやもう滲みるのなんのって。

とまぁそんな感じで極めてクオリティは高くて見応えもあるし、でもだからこそ扱われている内容とその落とし所に身悶えせざるを得ないっていうのがおおよその感想。
確かに大きな事態を収める為に犠牲は付き物っていう筋立て自体は極めてSF的ではあるし、元より作者の趣向としてアニメシリーズを追いかけている中でも度々伺えるそういう傾向自体は理解出来るし、その辺りを思えばこの度の纏めも実にらしいと言えばらしいのだけれど、とはいえその犠牲が長門っていう少女がようやく発露に至った恋心とそこから導き出された可能世界丸ごとそのものっていう辺りが心憎いというか、それ故にある種作者の悪意的な魂胆すらそこに見出してしまいそうっていうか。

とはいえ救いめいたものが一切無いという訳でもなくて、それっていうのはエンドロール後にささやかに添えられたエピローグパートがそれに該当するんじゃないかと率直に。
全てがリセットされ本来あるべき世界とは完全に切り離されたifの並行世界で、カードを作って貰うことすらキョンとは出会うことすら無いまま独り図書館に佇む長門の目の前で、まるで彼女の望みを肩代わりするかのようにどこかの幼い少女が同じくどこかの少年の手でそれを果たして貰える……って何か既視感があるなと思ったらこれ、京アニ繋がり、更に言えば監督及び脚本繋がりでAIRのラストシーンのオマージュめいたものがあるよなぁと漠然と。
いやまぁこの描写自体は元より原作にもあるものだとしたら、その連想というか結びつけ自体が無理かつ無意味なものになってしまう訳だけれど。

ちなみにif世界の長門の、情報統合思念体の遣わした生体端末ではなく、只のひとりの女の子としての彼女の振るまいに覗く繊細さや儚さがどれほどに素晴らしかったかについてはひとまず全面的に割愛。際限なくなりそうだし、なによりそこを微細に挙げ並べても流石に野暮になりそうだし。
ああでもそこからのこぼれ話的にちょっとだけ最後に付記。
ミトンにおでん鍋で終いには百合ヤンデレ化してる朝倉さん素晴らし過ぎ。あとハルヒはあっちの方が好きかも。制服とか。ああでも戻ってからのイモムシモードの辺りの動きとかもさりげにツボ。

Posted by このはら柚子 - 2010.02.17,Wed

・ひとまずオフ入稿を遂げてほっと一息吐いてはみたものの、なんだか妙に終わった感が無かったっていうのが正直な所。
で、そうこうしているうちにポロッと転がり出るものがあったのでとりあえずプロットの形にだけ纏めて保留、オフ作業の間に手つかず気味だったり、時節柄ちょっとバタバタしてた私事絡みを片付けつつ、他にも俄に迎えた「風呂場の湯沸かし器が故障か!?」なんて窮地も含めて諸々どうにか乗り切って、その段になってようやくひと心地付けたので公開以来どうにも行く機械を失したままになっていた「なのはMOVIE1st」を観に行ってみたらこれがすこぶる良作で揺さぶられまくりの火を点けられまくりで、そこからまたしても俄然テンション上がってしまったのでさぁ大変。
そんな訳で先のプロットから一気に作業を始めて大体二日でコピー本をでっち上げるべく取り組んでどうにか脱稿。土曜のうちには印刷製本まで漕ぎ着けられましたよ――っていうのはイベント直前までの話。

・そんなこんなで準備も完全、もう少しバタつくかと思ったけれどその実割と割と余裕を持って寝て起きて、いざ出掛けてゆるゆると会場に到達、さぁ新刊二種を机の上に出して設営――と思ったら、会場に直接搬入されているはずのオフ新刊の箱が見当たらなくて思わず目を丸くしてみるのこと。
流石に動揺禁じ得なかったのでスタッフの方に伺ってみたところ、ひとまず宅配便業者も未だ作業中だからもう暫く様子を見てほしいとの返答が。よってひとまず出来る限りの設営を済ませるだけ済ませて、とはいえ浮き足立たずにもいられなくてそわそわしているうちにお隣さんもスペース入り。
で、聞くとも無しに届いた言葉を手掛かりに思いきって伺ってみたら、なにやらそちらも自分と同じ印刷所を利用して本日直接搬入予定、けれど動揺にモノが届いていないと分かって途端に産まれる妙な連帯感。
更に耳より情報だったのが、彼らが会場にたどり着く直前、こちらに向かっている印刷所のトラックをすぐ先で見かけたとのことで、この時点でようやくどうにか安堵。
まぁ、折からの渋滞とあっては仕方ないし、その直後間に合う形で無事搬入を遂げて貰えたので結果オーライ。まぁこんな風に色々とある。

・お隣さんと言えばお約束的に御本の交換なども……って進呈して頂いた冊子を改めて見たらなんと昨夏に自ら購入していたサークルさんだった。些細なことかもしれないけれど、なんだかちょっと嬉しかった瞬間。

・ともあれいよいよ開場。
コミケはともかくONLYイベント自体はちょっと久々だったのでどうなることかと思っていたけれど、いざ蓋を開けてみたらのっけからものすごい盛り上がりっぷりで正直圧倒されまくり。
劇場版記念って訳でもなく、けれどごくごく当たり前にそこかしこで新刊が出まくってるし、会場直後はサークル単位での購入列が通路をうねりまくりでスタッフの方々が混雑対応に出張らざるを得ない状況も多数勃発、そして昼を廻る辺りの頃合いになっても人が減るどころか同会場の別ホールで行われていた他ジャンルのONLYイベントや有明で開催のコミティア辺りから人が流れて来ているのか、第二第三の賑わいの波が来て、結局閉会まで場内が閑散とするようなことは一切無し、といった具合。
ううむ、なんというか今更ながら、ある種改めてのカルチャーショックっていうか。なのは自体それこそ無印から数えたら既に6年、SrtikreSから3年ってことで、どちらかと言えば最新というより息の長いって印象の作品ではあるけれど、そういった経緯実情を踏まえつつも、今尚しっかり根付いているジャンルの底力みたいなものを久々に痛感させられたかも。
ていうかもうそこかしこで熱気が噴出してる感じでアテられまくりの揺さぶられまくり。すごいよちょっと予想の斜め上過ぎた。 参加層もサークル/一般いずれも年齢幅広いし、あと意外と女性比率高いのにも驚かされたかも。いやもう広くて厚くて熱くて同時に落ち着きもある感じで雰囲気良すぎ。

・さておきそんな中当方スペースもお陰様で、というか思いがけず好調で恐縮ながらもありがたく流石にコミケとは勝手が違うから正直言うとあまり奮わないのも予め覚悟してたりしたのだけれど、蓋を開けてみたらさにあらずでよい意味で予想をひっくり返してもらえた感じ。
コピー本も言ってるうちに無くなってしまって、あと昨夏刊行分の既刊も今回で全て手持ちの在庫が捌けてしまったのもちょっとしたサプライズ。後者については嬉しい反面、今後イベントに参加する際に机に並べられるものが減ってしまった訳で、それはそれで寂しく思わないと言ったら嘘になるもどかしさも。嗚呼二律背反。

・で、まぁなんやかやで終日ほとんどスペースに居座っていたものの、前々から度々入手していたサークルさんの本は今回もつつがなく確保することが出来たのでそういう面でもひとまず充実。
見落としが無いとも限らないけれど、イチオシのティアナを扱った本自体は元より極めて少ないせいか今回も見当たらずでそういう意味では残念でもあるけれど……でもまぁ今回も読んでて転がりたくなる充実っぷりが堪能出来る作品にいくかつ触れることが出来たのでそれはソレ。いいなぁ「なの×フェイ」。いや微妙に「フェイ×なの」でもあるのだろうけれど。

・スペースに居座っていたと言えば、机の向こうに行き交う人達を眺めている最中に、双方眼鏡でちょっと小柄な、それぞれなのは及びフェイトのStrikerS制服姿の二人組が通りかかって得も言われぬ眼福感が。
こちらの視界の端から端へ、ゆるゆるとあちこちのスペースを眺めながら行き過ぎるその手と手がずっと繋がれっぱなしだったのがやたらと印象的。いやもう雰囲気出てるなぁっていうか、正直見てるこっちがちょっと照れくさくなってしまうようなある種のオーラが。

・あと他にも見かけたものが無いでもないけれど、それはソレで軽く目眩を覚えて途方に暮れてみたり……とそこに丁度絶妙なタイミングで通りかかったフェイトさん19歳からチョコを貰えて、咄嗟になんだか救われた心地がいろんな意味で。大意としては概ねそんな感じ。うん、嘘は書いてない。

・とまぁそんな感じで充実のうちに閉会。撤収の後に一日手伝ってくれた友人と一緒に限定ハニトー目当てでパセラへ……行ってみたもののWeb上の表記とは裏腹に件の品の取り扱い無し&満室で暫く待ち必須とのことでうっへり。
ともなればどうしたものかと暫し思案しつつ、結局はパセラに辿り着くまでの間に鼻先をくすぐったチーズの匂いに引き戻されるが如く手前のピザ屋に転がり込んで食い倒すことに。
反省会というか次に繋ぐべくのアレコレ創作談義も出来て何より。とりあえず次は5月のなのはトライアングラー、かな。

・ともあれコミケに続いて改めてONLY参加という形でジャンルの雰囲気というか手応えみたいなものを実感することが出来たのが何より大きかったかも。
開催中に色々とまた新たな取っかかりみたいなものも掴めたし、そして当日を迎える間にもアレコレ目覚める心地があったし。うーん、妄想って大事。妄想ってすごい。

・で、会場で出た紙ゴミの類を詰めた半透明のポリ袋を会場を出てから帰宅するまで延々手に提げ続けるハメになったという。
ダンボールの類こそ回収出来るけれど普通ゴミの捨て場に困るのが蒲田PIOの玉に瑕。よい会場だと思うんだけどねぇ、どうにかならないものか、ならないんだろうなぁもうずっとのことだし。

Posted by このはら柚子 - 2010.02.11,Thu

公開当日からこっちオフ入稿でテンパってたのでなかなか行けなかったけれどようやく観て来れたので感想。

で、とりあえずは纏めから。
白状すると観に行くまではせいぜい「好きな人が観て満足出来る」域に届いていればいいし、それ以上を期待するのは流石に高望み過ぎるだろう~なんて風に思っていたのだけれど、そういった予想をよい意味で大きく裏切ってくれる充実した内容だったと断言。
ガールミーツガールの交流ものであり、一人の少女にとっての救済ものであり、その表現手段としての変則魔法少女もの=バトルアクションだったりする訳だけれど、そういった要素の融合が醸し出す元々の同タイトルが持ち合わせていた懐の深さが思いっきり実感出来る一本に仕上がっていたと率直に。当初のTVシリーズを観ていた人は当然楽しめるし、観ていなかった人こそこれを機会に是非触れてみるべしとはっきり言えるすこぶる出来。

尺の調整に伴って微妙に(主に日常サイド)の描写が部分的に端折られていたり、逆に台詞や演出の追加で場面毎のニュアンスに微妙な捻りが加えられていたりはするものの、大凡の流れとその都度の展開に伴う要素面については一切切り捨て無し。その上でここぞの要所要所についてはぐっと注力、その場面毎に込められた意味合いを大きく膨らませるといった向きのリメイクに仕上がっていてまさに見応えタップリ。

そしてなんといってもひたすらテンポよく話が廻って行くのが実に気持ちいい。
正直に言ってしまうとTVシリーズ1作目は全13話の中で中だるみを覚えるような下りも無いでは無かったし、のみならずキャラ描写についてもいくらかのブレが否めないような向きもあったように記憶しているのだけれど、今回の劇場版ではそういった辺りの懸念はほぼ払拭されていたと実感。
この辺りについては後に続くA's、StrikerSを手がけたスタッフによる新訳的なコンセプトが大きく効いていたりするのかも……実際、後発のTVシリーズの中で次第に確立、熟成を遂げたキャラクターの造詣や互いの関係性を踏まえた上でのフィードバックが随所になされていたようにも感じられたし、そういう「よい意味での違い」を意識するか否かは別としても、後々の蓄積から改めて立ち返ったことで諸々の要素に対する輪郭が結果的によりメリハリのあるものに仕上がっていたことは確かだと思うし……とここまでやや脱線。

で、そのテンポのよさを大きく底上げしていたのがBGMで、これがもうシーン毎に尺から転調のタイミングからすこぶる計算され尽くしてる感があって、いちいち滲みること滲みること。
のみならず曲同士の繋ぎも全体の構成にきっちりシンクロするような組曲調の趣で、まさに劇場版サントラといった味わい深さが感じられてまたよし。

……とまぁここまでは在る程度引いた目での感想ってことで、ここからはもう少し前のめりな感じで。

まぁ在る程度覚悟はしていたけれど終始泣きそうにさせられっぱなし。ていうか在る程度の波こそあれ基本は泣かされまくりの二時間半。
TVシリーズの時は当初「謎のライバル」っぽい佇まいだったフェイトがもうのっけから悲壮感全開で泣く。
アルフがフェイトの名前を呼ぶ度に泣く(ていうか今回の劇場版で一番の立て役者ってこのひとかも)。
最初の衝突でフェイトがなのはボコった後の立ち去り際に「ごめんね」って呟く所で泣く。
隔離された虚像の戦場でのなのはとフェイトのドッグファイトとその最中の魔法の応酬がすこぶる凝りまくっててその気合いの入りっぷりに打ち震えて泣く。
プレシア母さんの悪堕ちっぷりと悲壮の果てにそういう道を選ぶより他無かった葛藤の極みに泣く(ここの描写の大幅増量が全体の厚みに相当効いてた)。
微妙に滑ってるようでその実随所で効きまくってるリンディ提督の気配りっぷりに泣く。
改めて見るともうこの時点でがっちりエイミィに対してフラグ立てまくってるクロノのやり手っぷりにある種他とは別の意味で泣く。
フェイトを想って飛び出したなのはの高々度から降下しながらの変身シーンが熱すぎて泣く。
今も戦ってるなのはの許に向かう為に立ち上がったフェイトの手の中でなかなか再起動出来なくてギギガガもがくボロボロのバルディッシュのメカ魂っぷりに泣く。
その辺りを経てピンチに陥ったなのはの許にフェイトが駆け付ける一連の下りの容赦無い盛り上げっぷりに感極まって泣く。
ここぞのBGMにTVシリーズOP/EDのInnocent starterとLittle Wishのインストバージョンを入れてくる心憎さに泣く。
そして最後の別れのシーンで泣いちゃったなのはをフェイトが抱き寄せるシーンで観てるこっちも盛大に泣くああもう君らラブラブにも程があるわいいよいいからとっととケッコンしてしまえつかそれまでなのはがものすごく格好いいオトコノコ気質だったけどあの瞬間に限っては攻め受け逆転してたと思うんですが如何でしょうか

……とまぁそんなダダ漏れはさておき、そういった諸々の場面を際立たせていた要素として、さりげなくも実に細やかなキャラ各々のちょっとした仕草、中でも目元に見られる芝居が随所に効いていたってことについても付記。
特にフェイトとか、なのはに話しかけられて基本無言なもののいちいち揺さぶられまくってる様が見てとれる感情の機微の顕れっぷりがちょっとすごかったかも。そういう風に場面展開や台詞に依存しきらない伝え方、匂わせ方が随所に凝らされていたのも今回の劇場版の見所なんじゃないかと思ってみたりも。

で、敢えてツッコミを入れる点があるとすれば……リニスのエピソードを絡ませて来たのならあの程度で終わらせるはちょっと中途半端過ぎたんじゃないか、って辺りぐらい?
あとはフェイトと斬り結ぶ中でなのはの脳裏に彼女自身の幼少期の回想が一瞬浮かぶのがちょっと分かり難かったような……ってああいう部分の描写自体はそれこそTVシリーズの時点ではもっと分かりづらいというか希薄だった気もするので、今回のような見せ方であっても観てる側の心中に引っかかることは果たせているのだからそれはソレだったり……ってこの辺りについては流石にちょっとうろ覚えになってしまっていることを猛省。うーん、やっぱり一度おさらいするべきだろうか。


あと、これはまた別のぶっちゃけ話でもあるのだけれど、これまでシリーズ三作を一応追いかけてきた中で、その都度合流するフェイトやはやての側の心情っていうのは割とすんなり汲み取ることが出来ていたけれど、一方、主人公であるはずのなのは自身のメンタリティ=行動原理っていうのが割と希薄かも、って印象がどうにも否めなかったことについてもここで告白。
けれど今回の劇場版に触れたことでその辺りについてなんとなく自分の中で掛かっていた靄が改めて随分と払拭されたような……っていうのも一応感想として。
自分の中ではそれこそなのはっていう少女は窮地の只中に居る誰かに対してひたむきに呼びかけ手を差し伸べ奔走こそすれ、こと自分自身についてはあまり多く語らない主人公っていうイメージがどうにも強かったので。
ただ今回みたいに直接口にせずともそれ以外の所作で如実に示し付ける、それこそ「語らずして語る」ような描かれ方をしてくれるのであれば俄然納得……というかそういう向きでも今回の劇場版が自分にとって「こうだったらいいな」って方向のアレンジ/補完を随分仕掛けてくる内容だったのもまたあらがたくも心強いっていうか。

とまぁつらつらと書き殴ってはみたけれどひとまず纏めというか総評としては、

「こんなに直球王道上質かつド本気な百合ドラマを大スクリーンで観られるなんてよい時代になったなぁ」

……といったところに尽きるのかも。いやでもここまで清々しいほどにド真ん中の百合劇場アニメって他に無かったってのは断言出来そう、いやホントにホントに。

にしてもこうなるとA's、StrikerSの劇場版リメイクも俄然期待したくもなるというもの。
ただまぁ今回エンドロールが流れきった直後に「次」についての告知等を一切出さずに、あくまで本編の余韻を大事にしてくれたのは極めて良心的かつ正解だったようにも。
まぁ次があるなら遅かれ早かれ内々での動きはあるだろうし、あるならあるで待てばいいだけの話しでもあるし。
でもスクリーンで大立ち回りするヴォルケンズとかスバティア……というか特にティアナは俄然観たいし、それこそStrikerSについては今回同様に元々の要素は踏まえた上でいっそドラマそのものの大胆な再構築なんかも是非果たして欲しいっていうのもまた本音。
元々のシリーズが匙加減一つで大化けするだけのポテンシャルをまだまだ秘めてるように思えるものだっただけに、是非ぜひ。

で、あとはやっぱりA'sラスト以後暫くの中高生編をですね……。
 

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